医療用かつらは、主にがんの治療法の一つである抗がん剤治療を行なっていて髪の毛の脱毛に悩んでいる方向けに利用されています。特に女性の場合は、治療を終えれば生えてくるとわかっていても髪の毛が無い時期を過ごすことは精神面でもダメージが大きく、医療用かつらをつけることで明るい気持ちになることが出来たり、前向きにおしゃれを楽しむことが出来る例が多くあります。
医療用かつらは、既製品が多く販売されていますが、より自分にあった髪型や髪の毛のボリューム、髪の毛の質感などにこだわりたい方はオーダーメイドのシステムを利用すると自分の好みに合った製品を使うことが出来ます。オーダーメイドのかつらは一般的な市販品よりは少し値段は高くなりますが、その分自然に見せることが出来るタイプが多く、値段よりも自然に見える風合いを重視したいという方に喜ばれています。オーダーしない場合でも、市販品をサロンでカットしてもらうことで自然に見せることが出来ます。
医療用かつらは美容面でも健康面でも大切なものなので、その保管方法には気をつける必要があります。
医療用かつらを長く使いたい場合に特に注意したいのは、かつらの劣化や型崩れを防ぐということです。劣化しないためには、保管場所を通気性の良い場所にすることが大切です。また、湿度が高いと雑菌が増えてしまう可能性があるので、その点も注意した方が良いでしょう。さらに手入れの方法として、使用前後にやさしくブラッシングしたり、一週間に1~2度位の頻度で専用のシャンプーか、市販のシャンプーを溶かしたぬるめのお湯で洗うようにすると効果的と言えます。
型崩れを防止するためには、狭いところに無理に押し込むようなことを避け、ウイッグスタンドにかけるなど、常に形を保持できるように考えることが重要です。また、24時間使うようにすると型崩れしやすくなるので、医療用の帽子など、他の製品と併用し、使いすぎないようにすることも大切です。